福岡詩麻
2020年5月25日
最終更新: 2022年4月23日
こんにちは
大宮はまだ眼科西口分院
院長の福岡詩麻です。
「2~3滴点眼したほうが
よく効くかと思って
しっかりつけています。」
「目薬をさしても
目からあふれてきているので、
まだたりないかと思って
心配でたくさんつけてしまいます。」
「目薬は何滴
させばいいですか?」
と言われることがあります。
目薬をさすときに、
目薬が目からあふれるのは、
まぶたと眼球の間のスペースに
液体をためられる量が
目薬の1滴の量よりも
少ないからです。
まぶたと眼球の間のスペース
=結膜嚢(けつまくのう)は
大人で20~30 μl。
そこに、もともと
涙もたまっています。
目薬の1滴は30~50 μlですので、
当然あふれます。
目のどこの部分でもいいので
ほんの少しでも
点眼液が目に入れば十分です。
目薬のつけすぎで、
まぶたの皮膚が荒れたり
目の表面が荒れたり
アレルギーが出るなど
トラブルのもとになることもあるので
注意してください。
緑内障の点眼薬など
値段が高い薬を
一度に何滴もさすと、
その分コストもかかります。
もちろん
目に入ったゴミを
洗い流したいときは
何滴かさしたほうが
いいときもあるでしょうし、
点眼瓶をおしたら
チカラの加減によっては、
一度に数滴出てしまう
ということはあると思いますが、
普段の目薬は
何滴も点眼する必要はありません。
目薬は片眼に1滴ずつがおすすめです。