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切らない霰粒腫治療〜角膜カンファランス2024 モーニングセミナー

  • 執筆者の写真: 福岡詩麻
    福岡詩麻
  • 2024年2月10日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年4月21日

こんにちは。

大宮はまだ眼科西口分院

院長の福岡詩麻です。

⁡羽田で開催された

角膜カンファランス2024の

昨日のモーニングセミナーで

「切らない霰粒腫治療 A to Z

ホームケアから世界最先端治療まで」

について

講演させていただきました。


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右から

座長を務めて下さった

山口剛史先生

(東京歯科大学市川総合病院 眼科 教授)、


有田玲子先生

(伊藤医院、LIME研究会代表)、

福岡です。



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霰粒腫は

まぶたのあぶらを分泌している

マイボーム腺にできる

しこり(肉芽腫)です。

赤外線をつかって

マイボーム腺の形の異常を

見ることのできる

マイボグラフィーという

機械ををつかうと、

霰粒腫ができているところの

マイボーム腺が

ダメージを受けているのが

よくわかります。

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霰粒腫の切らない治療としては、

まずは

温罨法(まぶたを温める)と

眼瞼清拭(まぶたの縁をきれいにする)を

毎日ご自宅で行っていただくことが

重要です。

霰粒腫ができる方の70%に

デモデックス(まつ毛ダニ)が

いるという報告があります。

デモデックスがいると

再発も多くなります。

デモデックスに効果がある

Tea Tree (ティーツリー)オイル入りの

泡状の目元専用クレンジング剤が

市販されています。

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前日の一般口演でも

お話させていただきましたが、

まぶたに光をあてる

Intense Pulsed Light (IPL治療)を

行うことで、

霰粒腫の治療とともに

再発を減らすことができます。

IPL治療のあとには、

まぶたを

専用のピンセット

(有田式マイボーム腺圧出鑷子)

で圧迫して

古いマイボーム腺のあぶら

(マイバム)を出します。

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霰粒腫ができて

一度ダメージを受けた

マイボーム腺は

元に戻らないので、

今できている霰粒腫を

治すこととあわせて

同じ場所や

別の場所に

また霰粒腫ができるのを

予防していくことが大切です。



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有田玲子先生

(伊藤医院、LIME研究会代表)

からは

「瞼と涙のトータルプロトコル

A to Z

ホームケアから世界最先端治療まで」

と題して

眼瞼清拭の具体的な方法や

マイバムの圧出

IPL治療とともに

涙の水分を増やす

ルイボスサプリメントや

新しく開発中の

温罨法についての

お話がありました。

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朝一番の

セミナーでしたが

大盛況で立ち見が出るほどでした。

セミナー終了後や懇親会で

ご質問やコメントを

たくさんいただきました。

ご興味をもっていただけて

光栄でした。

ご参加いただいた先生方

どうもありがとうございました。

学会でのセミナーを

サポートしてくださった方々にも

大変お世話にになりました。

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少しでも

霰粒腫でお悩みの患者さんの

治療のお役に立てましたら幸いです。

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⁡⁡


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