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福岡詩麻

切らない霰粒腫治療〜角膜カンファランス2024 モーニングセミナー

こんにちは。

大宮はまだ眼科西口分院

院長の福岡詩麻です。

⁡羽田で開催された

角膜カンファランス2024の

昨日のモーニングセミナーで

「切らない霰粒腫治療 A to Z

ホームケアから世界最先端治療まで」

について

講演させていただきました。


右から

座長を務めて下さった

山口剛史先生

(東京歯科大学市川総合病院 眼科 教授)、


有田玲子先生

(伊藤医院、LIME研究会代表)、

福岡です。




霰粒腫は

まぶたのあぶらを分泌している

マイボーム腺にできる

しこり(肉芽腫)です。

赤外線をつかって

マイボーム腺の形の異常を

見ることのできる

マイボグラフィーという

機械ををつかうと、

霰粒腫ができているところの

マイボーム腺が

ダメージを受けているのが

よくわかります。



霰粒腫の切らない治療としては、

まずは

温罨法(まぶたを温める)と

眼瞼清拭(まぶたの縁をきれいにする)を

毎日ご自宅で行っていただくことが

重要です。

霰粒腫ができる方の70%に

デモデックス(まつ毛ダニ)が

いるという報告があります。

デモデックスがいると

再発も多くなります。

デモデックスに効果がある

Tea Tree (ティーツリー)オイル入りの

泡状の目元専用クレンジング剤が

市販されています。

前日の一般口演でも

お話させていただきましたが、

まぶたに光をあてる

Intense Pulsed Light (IPL治療)を

行うことで、

霰粒腫の治療とともに

再発を減らすことができます。

IPL治療のあとには、

まぶたを

専用のピンセット

(有田式マイボーム腺圧出鑷子)

で圧迫して

古いマイボーム腺のあぶら

(マイバム)を出します。

霰粒腫ができて

一度ダメージを受けた

マイボーム腺は

元に戻らないので、

今できている霰粒腫を

治すこととあわせて

同じ場所や

別の場所に

また霰粒腫ができるのを

予防していくことが大切です。



有田玲子先生

(伊藤医院、LIME研究会代表)

からは

「瞼と涙のトータルプロトコル

A to Z

ホームケアから世界最先端治療まで」

と題して

眼瞼清拭の具体的な方法や

マイバムの圧出

IPL治療とともに

涙の水分を増やす

ルイボスサプリメントや

新しく開発中の

温罨法についての

お話がありました。

朝一番の

セミナーでしたが

大盛況で立ち見が出るほどでした。

セミナー終了後や懇親会で

ご質問やコメントを

たくさんいただきました。

ご興味をもっていただけて

光栄でした。

ご参加いただいた先生方

どうもありがとうございました。

学会でのセミナーを

サポートしてくださった方々にも

大変お世話にになりました。


少しでも

霰粒腫でお悩みの患者さんの

治療のお役に立てましたら幸いです。



⁡⁡


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