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福岡詩麻

日本臨床眼科学会〜マイボーム腺機能不全と涙目について発表してきました

こんにちは。

大宮はまだ眼科西口分院

院長の福岡詩麻です。

先週末に

東京国際フォーラムで開催された

日本臨床眼科学会で

流涙感と

マイボーム腺機能不全との関係

について

発表させていただきました。

2017年

LIME研究会が

多くの方にご協力いただいて

長崎県の平戸市度島で

マイボーム腺機能不全と

ドライアイについての

疫学調査を行いました。

この検診の結果を

くわしく解析したところ

流涙感、いわゆる涙目が

マイボーム腺機能不全に特徴的な

症状であることがわかりました。

マイボーム腺機能不全では

涙のあぶらが不足して

涙が乾きやすくなっていますが、

それを補うために

涙の水分が増えています。

それで目がうるうるすると

感じてしまう方がいらっしゃるのです。



島民の3分の1の方に

涙目の症状があり、

そのうちの約半分もの方のが

マイボーム腺機能不全でした。

流涙症は、

目の表面、まぶた、涙道(涙の下水)、鼻など

いろいろな病気が原因になりますが、


マイボーム腺機能不全の可能性も

考える必要があるということをお伝えしました。




今回の

マイボーム腺のセッションでは、

東邦大学医療センター大森病院

眼科 教授

堀裕一先生と

LIME研究会代表

伊藤医院 副院長

有田玲子先生から

マイボーム腺機能不全の患者さんに

Tixel Cという

新しい医療機器で

治療を行った臨床研究の

結果についての発表がありました。

当院も昨年この研究に

参加させていただきました。

会場は立ち見がでるほど満席で

マイボーム腺への

注目度の高さが実感できました。






講演終了後に写真を撮りました!


写真右から


東邦大学の

堀裕一先生と

須磨﨑さやか先生、


福岡、


伊藤医院、LIME研究会の

有田玲子先生、


緑内障の目薬を点眼している患者さんの

マイボーム腺機能不全について発表された

島根大学の

真部薫先生と

谷戸正樹先生です。






病気についての理解が深まったり

治療の選択肢が増えることで

少しでも患者さんの

目が楽になるとよいです。





【平戸度島スタディ(マイボーム腺機能不全検診)の論文】


Arita R, Mizoguchi T, Kawashima M, Fukuoka S, Koh S, Shirakawa R, Suzuki T, Morishige N.Am J Ophthalmol. 2019 Nov;207:410-418. doi: 10.1016/j.ajo.2019.02.024. Epub 2019 Mar 7.PMID: 30851269


Arita R, Mizoguchi T, Kawashima M, Fukuoka S, Koh S, Shirakawa R, Suzuki T, Morishige N.J Clin Med. 2022 Mar 19;11(6):1715. doi: 10.3390/jcm11061715.PMID: 35330039


Fukuoka S, Arita R, Mizoguchi T, Kawashima M, Koh S, Shirakawa R, Suzuki T, Sasaki S, Morishige N.J Clin Med. 2021 Jan 18;10(2):350. doi: 10.3390/jcm10020350.PMID: 33477594



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