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  • 福岡詩麻

マイボーム腺講習会


2017年4月9日に開催された LIME研究会主催 マイボーム腺講習会で


“霰粒腫、大きく切るか、温存するか”


というテーマで、


慶応大学の野田実香先生と

ディベートさせていただきました。




野田先生は、

眼窩眼形成で非常に有名な先生です。


霰粒腫(さんりゅうしゅ)は

マイボーム腺という

まぶたにあるあぶらの腺が

つまってできるしこりです。



今回の講習会のテーマである

霰粒腫の治療法としては、

温存療法、

ステロイド注射、

切除術があります。



野田先生は

切除する(切って治す)

という立場から、


私は温存する(切らずに治す)

という立場から


お話しさせていただきました。




温存療法は、

患者さんご自身に

ご自宅で行っていただく

温罨法(あたためる)

リッドハイジーン

(まぶたの縁をきれいにする)

が主になります。



温存療法は

古くからある治療法ですが、

霰粒腫に一定の効果がある

(治癒率30-80%)

と報告されています。



ご自分で行っていただく

ケアですので

根気と時間は少々必要ですが、


霰粒腫がたくさんできてしまう方、

とくにデモデックス

(まつげダニ)がいる方の

再発予防にも

効果が高いことが

最近報告されています。



野田先生の手術のお話も

大変勉強になりましたし、

会場の先生方からも

たくさんご意見、ご質問をいただき、

霰粒腫について

より深く学ぶことができました。


※当院では、

霰粒腫の温存療法だけでなく、

ステロイド注射、

切除術も行っております。

※霰粒腫と似たように

まぶたが腫れる、

いわゆる「ものもらい」の

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)は、

まぶたの縁にある

あぶらの腺に

細菌が感染しておこります。



麦粒腫の主な治療は

抗生剤です。


重症の場合は切開です。


野田実香先生をかこんで、

LIME研究会の先生方と。


左から

森重直行先生(大島眼科病院)

白川理香先生(東京大)

有田玲子先生(伊藤医院)

野田実香先生(慶応大)

川島素子先生(羽根木の森アイクリニック、慶応大)

崎元暢先生(日本大)。

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