こんにちは。
大宮はまだ眼科西口分院の
福岡詩麻です。
先日、京都で行われた日本臨床眼科学会に行ってきました。
土曜日、朝一番に、先天性無痛無汗症の患者さんの眼について発表しました。
濱田先生(理事長)が、私の発表を聴きに来てくださいました〜!
同じ学会に参加していても、特に春と秋の学会は規模が大きいので、会場で濱田先生にお会いできないことも多いのです。
濱田先生が私の発表に来てくださるのは、大宮医学会総会での発表以来です。
この時は、濱田先生が座長でしたし、眼科学会で、となると10年以上ぶりかもしれません。
先天性無痛無汗症は、非常にまれな遺伝性の疾患です。
・いたみを感じにくい
・暑い、寒いといった温度がわかりにくい
・汗がでにくい
・さまざまな程度の知能発達障害
がみられます。
研修医のころから、毎年東大病院の先生方と無痛無汗症の患者さんたちの眼科検診をさせていただいています。
今年も12月に名古屋で検診会があります。
患者さんとご家族のみなさまにお会いできるのを楽しみに、準備をしています。
午後からは、グランドプリンスホテルのステキな会場で、LIME研究会の先生方とインストラクションコース(教育セミナー)で講演させていただきました。
LIME研究会は、まぶたとマイボーム腺を専門とする研究会です。
今回のお題は、「マイボーム腺のA to Zー使える基本から最先端までー」。
この中で、わたしの担当はマイボーム腺の形態と機能の診断応用編でした。
マイボーム腺は、なみだのアブラを分泌しています。
なみだが眼の表面を守ってくれています。
マイボーム腺のアブラが減ると、なみだが蒸発しやすくなり、なみだが不安定になります。
赤外線を使ったマイボグラフィという機械で、マイボーム腺の形の異常が観察できます。
当院にもマイボペンというハンディタイプのマイボグラフィがあります。
シャボン玉や水たまりにういた油が虹色に見えるのは、光の干渉という現象によるものです。
この光の干渉を利用した機械で、なみだのアブラの厚みを測定したり、なみだのアブラと水のバランスを判定したりできます。
たくさんの眼科の先生方が、インストラクションコースの最後まで、熱心に聴いてくださっていました。
↑
写真右から、溝口先生(溝口眼科)、白川先生(東京大学病院)、川島先生(慶應大学病院)、有田先生(伊藤医院)、高先生(大阪大学病院)、福岡(わたし)。
今回の臨床眼科学会は、2019年10月24日から27日に京都国際会館で行われました。
例年より暖かで、紅葉がはじまっていました。
何度参加しても、学会には毎回たくさんの学びがあります。
学会から帰って、また気持ちを新たに大宮はまだ眼科西口分院の外来で診療させていただきます。
Comments