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箱根ドライアイクラブ 「霰粒腫 難治例治療のベストチョイス」

  • 執筆者の写真: 福岡詩麻
    福岡詩麻
  • 2023年5月30日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年4月21日

こんにちは。

大宮はまだ眼科西口分院

院長の福岡詩麻です。

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週末に

豊橋で開催された

箱根ドライアイクラブに

参加してきました。

ドライアイの専門家の先生方と

これから

ドライアイの専門家になっていく

若手の先生方むけの勉強会です。


今回、

ドライアイ研究会

世話人代表の横井則彦先生に

「霰粒腫

難治例治療のベストチョイス」

というお題をいただきました。

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霰粒腫は

まぶたの中にある

マイボーム腺がつまって、

たまってしまった

マイボーム腺のあぶらに対する

炎症反応でできた

しこり(肉芽腫)です。

霰粒腫が

たくさんできたり(多発)

繰り返しできたりして(再発)

なかなか治らず

お困りの患者さんが

たくさんいらっしゃいます。

そこで、

まぶたとマイボーム腺を専門にする

LIME研究会の立場から、

難治性霰粒腫の

切らない治療について

お話させていただきました。

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病名は同じ霰粒腫でも、

手術や注射で

すぐに治したいという

患者さんもいれば、

なるべく痛くない方法で

治したいという患者さんも

いらっしゃいます。

どの疾患でもそうですが、

患者さんによって

ベストな選択や

ベストなタイミングというのは

それぞれ多少なりとも異なるものだと思うのです。

今回の講演のために

霰粒腫の難治症例の

写真をまとめてみて、

一度霰粒腫ができると

マイボーム腺が

ダメージを受けてしまうので

霰粒腫を治すだけでなく

次の霰粒腫が

なるべくできないようにする

すなわち

「再発予防」が大事だなと

改めて思いました。

霰粒腫の再発予防の

効果があるのは

⚫︎温罨法(まぶたを温める)

⚫︎リッドハイジーン

 (まぶたの縁を洗う)

⚫︎IPL (Intense Pulsed Light)治療

 (まぶたに光をあてる)

です。

⁡治療だけでなく再発予防にもなる

温罨法とリッドハイジーンは、

患者さんご自身で

(お子さんの場合は保護者の方)

行っていただくケアなので、

⁡患者さんご本人の根気も必要です。




患者さんの病状とご希望に合わせて

単独もしくは

いくつかの治療法を組み合わせて、

大切なマイボーム腺を守る

霰粒腫治療を

行っていただけたらということを

先生方にお話しました。

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講演後に

先輩の先生方や

若手の先生方から

ご質問やコメントを

たくさんいただけたことで

新たな気づきがあり

私にとっても勉強になりました。


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