無痛無汗症シンポジウム 眼科検診 2025
- 福岡詩麻
- 1 日前
- 読了時間: 3分
こんにちは。
大宮はまだ眼科西口分院
院長の福岡詩麻です。
今年も
東大病院眼科の
宮井尊史先生(准教授)
をはじめとする先生方、
視能訓練士さんといっしょに
無痛無汗症と無痛症の患者さんの
眼科検診に行ってきました。

先天性無痛無汗症は、
⚫︎痛みを感じにくい
⚫︎あつい、つめたいといった温度を感じにくい
⚫︎汗が出にくいので体温調節がしづらい
⚫︎知能に障害があることがある
非常にまれな遺伝性の難病です。
2015年に厚生労働省により
難病に指定されています。
患者さんとご家族が主催される
無痛無汗症シンポジウムで
小児科
整形外科
発達心理
歯科
看護
など、
各分野の専門の先生方と一緒に
年に1回
患者さんの検診を行っています。

今年の
無痛無汗症シンポジウムは
2025年12月6日に
大阪で開催されました。

↑ 会場のビル
今回も
眼科医療機器メーカーの方々に
ご協力いただき、
視力検査や
斜視の検査に加えて

idra
(イナミ)

Keratograph 5M
(ニコンソリューションズ)

マイボグラフィー付属型
細隙灯顕微鏡
(トプコンメディカルジャパン)

による
角膜の観察や
ドライアイの詳しい検査を
行いました。
さらに今年初めて、
超広角走査型レーザー検眼鏡
Optos California
(ニコンソリューションズ)
を使用して、
瞳を開く目薬なしで(無散瞳)
目の奥(眼底)の
広い範囲の写真を撮影しました。

無痛無汗症シンポジウムで
私たちが眼科の検診をはじめたころから
20年以上たって
医療機器の技術が格段に進歩したことで、
眼の状態がよりくわしく、
患者さんの負担がより少なく
検査できるようになってきたこと、
そしてこのような医療機器を
検診会で使用させていただけること
本当にありがたいです。

今年の検診では
角膜(黒目)のにごり(混濁)の
ある方はいらっしゃらず、
角膜の細かい傷がある方も
少なめでした。
目をこすりすぎると
目の表面に傷がつきやすくなるだけでなく
網膜剥離のリスクがあるので
心配していましたが、
眼底の写真を撮影できた方のなかでは
異常のある方はいなかったので ほっとしました。
無痛無汗症、無痛症の方は
目の痛みを感じにくいので、
白目が赤い、メヤニがでる、
黒目が濁っている、ぶつけたなど
目に何か異常があるかなと思ったときは
早めに眼科に
受診するようにしてください。

また来年も
検診会で
無痛無汗症、無痛症の患者さんと
ご家族のみなさまに
お会いできるのを
楽しみにしております!

↑ 検診会にご協力くださった
先生方、視能訓練士さん、
ボランティアの学生さん、
医療機器メーカーの方々と

↑
新幹線の車窓から富士山がきれいでした
難病情報センター
先天性無痛無汗症(指定難病)
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