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福岡詩麻

霰粒腫に対するIPL治療の論文が公開されました

こんにちは。

大宮はまだ眼科西口分院

院長の福岡詩麻です。

たくさんの霰粒腫が

繰り返しできてしまい、

なかなか治らない患者さんに

IPL (Intense Pulsed Light)治療を

行った研究結果について

有田玲子先生(写真右)

といっしょに

執筆させていただいた論文が

Journal of Clinical Medicine

という医学雑誌に掲載されました!

まぶたにしこりができる

霰粒腫は、

まぶたのあぶらに対する

炎症反応でできた

肉芽腫です。

この研究では、

多発霰粒腫

(同時に何個もできる)

再発霰粒腫

(繰り返しできてしまう)

に対して、


手術は行わずに


点眼や軟膏、内服

温罨法(まぶたを温める)、

リッドハイジーン

(まぶたの縁を洗う)などの

従来からある 霰粒腫の切らない治療では

治らなかった患者さんが対象です。




上下のまぶたに光をあてる

IPL治療を

2週間ごとに

霰粒腫の具合にあわせて、

1〜4回行うことで

霰粒腫が

小さくなるだけでなく

患者さんの自覚症状

まぶたの縁の炎症

まぶたの縁のあぶらの詰まり

あぶらの出やすさ

デモデックス(睫毛ダニ)

なども改善していました。

さらには

霰粒腫の再発の予防にも

効果がありました。


IPL治療で改善した

霰粒腫の写真が

この論文のFigure 2で

ご覧いただけます。

⁡↓ ↓ 






IPL治療は

・まぶたのあぶらが溶けて出やすくなる

・まぶたの縁の炎症が減る

・睫毛ダニ(デモデックス)が減る

などの効果があり

眼科では

マイボーム腺機能不全の

治療に使用されています。

マイボーム腺機能不全は

まぶた全体(ひまん性)の

涙のあぶらを分泌する腺組織の

機能や形態が低下した状態です。

霰粒腫は

まぶたの中にある

マイボーム腺が

一部分だけつまってしまっている

ことから、

部分的な

マイボーム腺機能不全の

状態とも考えられています。

霰粒腫に対するIPL治療は、

霰粒腫ができている

部分だけではなく

マイボーム腺機能不全と同じように

両眼上下のまぶた全体に

光をあてます。

それにより、

霰粒腫の治療だけでなく

新しい霰粒腫の予防にも

つながることが期待されます。

この論文により 治療の選択肢が増えることで、


霰粒腫が なかなか治らなくて お悩みの患者さんたちの

治療のお役にたてますように。




Therapeutic Efficacy and Safety of Intense Pulsed Light for Refractive Multiple Recurrent Chalazia

Reiko Arita, Shima Fukuoka

J. Clin. Med.2022, 11(18), 5338






霰粒腫に対するIPL治療は

福岡院長が担当いたします。


予約制です。


詳しくはこちらをご覧ください。





⇒福岡院長の勤務日は、

担当医カレンダーをご確認下さい。




⁡霰粒腫のこれまでの記事も

あわせてご覧ください。






霰粒腫、大きく切るか、温存するか


霰粒腫について、

LIME研究会のホームページ に

詳しく書きました






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